
1996年夏のワンダーフェスティバル(以下WF)にてTriplenuts第1弾タイトルであるレジンキット1/144「A−4スカイホーク」が発売された。当時、会場を晴海から有明ビックサイトに移した最初のWFであり、いわゆる「エヴァバブル」の発端として記憶されている回である。
「A−4スカイホーク」の商品形態としては、手流しのオールレジンパーツに透明ポリエステル樹脂の透明キャノピー、プリンタ印刷のデカール(当時は白色印刷のできないMD−2000しかなかった)という構成。今から思うと原型の出来からトータルパッケージにいたるまで決して良い出来とはいえなかった。
で、結果は言わずもがなの惨敗でわずか6個しか売れなかった。もちろん激しく落ち込んだ

翌1997年冬のWFで、夏の売れ残りを持参して参加。売れることは期待せず、イベントを楽しむだけにしようと心に決めたが、なんとその日20個ものキットが
売れたのである

「A−4スカイホーク」はその後何度か原型の改修、デカールやメタルパーツの付属など仕様を変更して販売を続けていたが、デメテルの「エリア88」シリーズ、そしてカフェレオの「ミリタリーエアクラフトシリーズVol.1」の発売により、その役目を静かに終えて絶版となった。現在わが家には原型と大破した完成見本が残るのみである。