2023年07月21日

ワンダーフェスティバル2023 Summer 新製品情報

7月30日に開催されるワンダーフェスティバル2023 SummerにおいてのTriplenutsの新製品情報をお知らせいたします。

mirageG8 箱絵.jpg
1/144 ダッソー ミラージュG.8 01 ¥3,600
1960〜70年代に戦闘機開発者達を悩ませた問題として、「超音速戦闘機を如何にして安全に着陸させるか」というものがありました。戦闘機の最高速度をマッハ2以上にするには大型、大出力のエンジンを搭載し、後退角の強い主翼を装備させることが良いとされていましたが、そうすることにより着陸時の速度を下げられない(後退角の強い主翼は失速速度が高い)ことが問題となったわけです。この問題の解決策の一つとして、第二次世界大戦時にドイツ軍にて考案されていた可変後退翼が各国で研究され、そのいくつかは実用化されました。フランス(イギリスと共同で)でも可変後退翼を持つミラージュVGを試作し、良好な性能を実証しましたがフランス政府はこの計画を取りやめてしまったため、用化はされませんでした。その後機体を大型化したミラージュG.4が計画されましたが、フランス国内の経済悪化のため
G.4を簡素化したG.8が開発されましたが、開発コストの高騰やオイルショックをなどの経済情勢の変化によって計画は中止されました。
ミラージュF.1に続いてデルタ翼ではないミラージュシリーズのキットとなります。可変翼パーツは胴体とは別パーツとなっていますが、1/144だとグローブ部分が極薄になってしまうため、完成後に動かすことはできません。作成時に好みの後退角度ご調整ください。G.8には単座、複座の2種類が存在しますが、本キットは複座型となります。

FB-22 箱絵.jpg
1/144 ロッキード FB-22 ストライクラプター ¥4,000
F-15Eストライクイーグルの後継としてロッキード社から提案されたF-22の戦闘爆撃型がFB-22です。F-22Aラプターをデルタ翼化し、ウエポンベイを拡張して爆弾の搭載量を増やすというものでしたが、開発費用が高額であること、米軍が亜音速ステルス爆撃を望んだこと、F-22A自体の生産が中止されたことなどを受けてFB-22の計画も中止となりました。
実際に制作されなかった完全な計画機のモデル化はTriplentutsでは初となります。ロッキードから発表されているイラストやF-22Aを参考に、不足する部分は想像で補った上で制作してみました。メインウエポンベイは長さを1.5倍に拡張、サブウエポンベイも同じく1.5倍に拡張しましたが、サイドワインダーを搭載しないようにしてもGBU-39誘導爆弾は16発(キットに付属)しか積むことはできないので、それほどペイロードが多くはならないようです(計画では外部搭載式のウエポンベイも検討されていたようです)。またF-22Aのサブウエポンベイの扉は上下に分割して開く構造となっていますが、これだと爆弾の投下が困難(下扉が投下した爆弾に当たってしまう)ため、分割せずメインウエポンベイと同様に途中で折れる構造に変更しています。塗装パターンは実戦機風のものを用意しましたが、実機が存在しないわけですから好きにアレンジすることをお勧めします。

NORTHLOP TX 箱絵.jpg
1/144 ノースロップ・グラマン T-X ¥3,400
傑作練習機T-38タロンの後継としてアメリカ空軍が計画したがT-Xプロジェクトではアメリカ内外の多くの航空機メーカーが参加しました。T-38の生みの親であるノースロップ(現ノースロップ・グラマン)社もこの計画に参加、傘下のスケールド・コンポジッツ社によって新たな試作練習機が開発されました。公表された機体はT-38を現代的にブラッシュアップしたような機体で、流れるようなボディラインからつながる大きな垂直尾翼を持つ美しいシルエットを持っていました。しかし、ノースロップ・グラマンは比較的早くこの計画からのドロップアウトを決めてしまい、結果としてT-Xはボーイング/サーブの共同開発による機体に決定しました。
ドロップアウトした影響でこの機体についての資料は数枚の写真以外は存在していません。諸元も公表されていないのですが、前脚はT-38系統と同様の構造に見えるため、T-38の前脚の寸法を全長のサイズを割り出し、他にも映り込んでいるパイロットの頭や自動車のサイズを参考に調整を行いました。パネルラインについては機体が真っ白なため判別が難しかったので、判る範囲でのみスジボリを再現しています。

NORTHLOP F-39 箱絵.jpg
1/144 ノースロップ・グラマン F-39 タイガーフィッシュ ¥3,400
新企画、「Triplenuts Fiction」が発動します。その第1弾が「F-39 タイガーフィッシュ」。
上記の通りノースロップ・グラマンT-Xは採用されなかったのですが、もし採用されていたらそれを元にした戦闘機の開発を行ったのではないか?という妄想を元にT-Xの単座戦闘機型を制作してみました。あくまでTriplentusオリジナルデザインなので、もし気に入っていたければ嬉しいです(以下の設定は完全に妄想なので、本気にしないでくださいね)。
T-Xプロジェクトでノースロップ・グラマン案が採用されると、同社はすぐにこの機体を元にした戦闘機が自社費用にて開発する。機首を単座化し、20mm機関砲(引き出し式)を装備、T-Xの主翼端を切り取る形でミサイルランチャーを装備し、AMRAAMやGPS爆弾などの最新兵装にも対応している。同社の旧作F-20では廉価な小型戦闘機としてF-16の購入が難しい第3諸国需要をターゲットとしていたが、F-39のターゲットは機体規模が近く輸出実績の高いサーブグリペンであるとされ、準ステルス性能と最新のアビオニクス性能を強調したセールスを行うと見込まれているが、RCSは小さくされているとはいえ純粋なステルス機ほどではないし、グリペンに比べイロードが小さいとも想定されているため、多くの軍事評論家はセールス的には厳しくなると予想している。愛称である「タイガーフィッシュ」はアフリカに生息する巨大で獰猛な肉食魚から取られたものだが、旧作の「タイガーシャーク(イタチザメ)」に比べれば迫力不足と揶揄する声も少なくない。

以上です。ブース番号は7-05-1となります。


posted by keeman at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | トリプルナッツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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