2012年02月08日

3Dプリモデル(その3)3Dプリモデルの弱点

前回で、「3Dプリモデル」の利点について書きましたが、残念ながら利点ばかりということではありません。今回は弱点の部分について書きたいと思います。

★全体の仕上げが必要
3Dプリモデルを出力するプリンターは、積層式と呼ばれるタイプです。CADデータを0.1mm単位でスライスし、それぞれを樹脂に置き換えた物を重ねて立体を作ると考えるとわかりやすいと思います。ただし、各層のエッジは全て垂直になってしまうので、出力されたモデルには地図の等高線の様な段差ができてしまいます。各段差は0.1mmですからペーパーで均すことはさほど難しくありませんし、脚などの小物パーツでは段差そのものがほとんど目立たないのですが広くてなだらかなカーブのある主翼や胴体などのパーツはどうしても目立ってしまうことになります。

★サポート材の除去が必要
プリンターの出力時には、出力された樹脂を支えるための「サポート材」と呼ばれる素材も出力されます。これは、出力後には不要となるもので、出力センターでも一応は除去された状態で送られてくるのですが、複雑な形状のパーツだと隙間に残ってしまったり、表面にこびりついていたりします。
こちらでも一通りのケアは行っていますが、念のため組立前に除去していただく必要があると思います。除去はレジンパーツの離型剤落としと同様、熱湯に台所用の中性洗剤を混ぜたものにパーツを浸し、やわらかめの歯磨きで除去するという手順でOKです。ちなみにパーツを熱湯に浸すとやわらかくなるので、パーツにゆがみなども強制できます。

★細すぎるパーツは出力段階で折れる
前々回の記事の3Dプリモデルパーツの写真では、胴体後部のアレスティングフックの様な細い部分もちゃんと出力されていますが、実際の商品ではこの部分が折れて欠落しているもの場合があります。強度が高い樹脂といっても1mm以下の細長いパーツは出力時や出力センターでのサポート材落としの段階で折れて紛失してしまうようです。今回はこの部分にはエッチングパーツを用意して対応していますが、今後表現の細かさと強度のバランスをどのように取るかが課題となりそうです。

★価格が高い
3Dプリモデルの出力料金は体積によって変化します。当然、体積の大きい方が高くなります。実は今回もミラージュIVの胴体部分が旧来のレジン注型であるのもそれが理由で、あの大きさを全て3Dプリモデルパーツにするとあの価格では収まらない訳です。

★透明パーツは作れない
3Dプリモデルの樹脂は半透明で、磨いても透明度は高くなりません。そのため、キャノピーパーツについては今まで通り透明レジンで注型を行ったものとなります。まあ、これは今までと同じなので、3Dプリモデル自体の欠点ではないですね。

あ、弱点の方が一つ多くなりましたね。まあ、数の問題ではありませんが、結局はご購入いただく皆様にご判断していただくしかありません。私としてもこの3Dプリモデルをどういう形態で活用していくのばベストかはこれから試行錯誤するしかないと思っています。WF当日は実際に皆様に触っていただけいるサンプルを用意しますので、ご興味のある方はぜひ、当ブース(6-13-02)にお立ち寄りください!

あ、ちなみに、これまでの製品も在庫があるものは持っていきますのでこちらもよろしくお願いします!
posted by keeman at 17:44| Comment(0) | トリプルナッツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: